紫陽花ってどんな花?
日本の梅雨といえば、大部分の人は紫陽花と答えるのではないでしょうか。しとしと降る雨の中、青や赤色で街並みを彩ってくれる綺麗な花。日本の風景には欠かせない花ですね。では、その紫陽花とはどんな花なのでしょうか。
紫陽花の特徴
日本、中国、台湾、北アメリカが原産とされている落葉低木です。1~2mほどの高さがあり、5~7月にかけて青やピンク色、様々な色の花を咲かせます。雨の中で元気に色づくので梅雨の代名詞となっていますね。多くの人が花だと思っている色づいている部分は、実は花びらではありません。「萼(ガク)」と呼ばれる葉っぱが変形したものらしいです。この「萼」は別名装飾花と言われます。
紫陽花の花
このアジサイの萼ですが、様々な色になります。それはどうしてかというと、根から吸収される養分によってつく色が変わるそうです。酸性なら青色でアルカリ性ならピンク色となるようです。
それから最終的に花の老化現象のようなもので、どの花の色も赤やピンク色になっていくようです。青色の花は、酸性の土にはアルミニウムという物質が含まれいて、それが紫陽花が持つアントシアニンという物質と結びついて青色になるそうです。
ようするに、紫陽花はもともとピンク色だということです。
根が吸い上げるアルミニウムの量というのは、それぞれまちまちなので、同じ場所で育ってもそれぞれ別の色に色づくのです。
紫陽花の種類
紫陽花の種類は実に100種類以上あると言われて入れています。品種改良が盛んにおこなわれて、今ではそれほどの種類があるようです。ざっくり言いますと、萼が花の周囲を縁取るように並んだ「ガク咲き」に、萼が球形になった「手まり咲き」やたくさん萼が並んだ「八重咲」や「覆輪」といったものがあります。
それぞれ代表的なものに「ガクアジサイ」や「ホンアジサイ」、「ヤマアジサイ」「西洋アジサイ」「アナベル」といったものがあります。
紫陽花の花言葉
紫まず全体では「家族」「団らん」「和気あいあい」「移り気」「浮気」「冷酷」らしいです。
次に白い紫陽花は「寛容」
青い紫陽花は「辛抱強い愛情」「冷淡」「無情」
ピンクのアジサイは「元気な女性」「強い愛情」
ガクアジサイの花言葉「謙虚」
紫陽花の花言葉の由来
「移り気」これは紫陽花の花の色が変化することから来ているそうです。
「冷酷」「むじょう」 などは青い色のイメージから。
「辛抱強い愛情」「謙虚」などは紫陽花の開花時期6~7月で梅雨時期で湿気や雨が多い中、長い期間花を咲かせ続けることに由来していると考えられます。
「家族」や「団らん」の花言葉は、紫陽花はたくさんの「萼」がたくさん集まってきれいに映えています。この姿が仲の良い家族を連想させています。
そして「元気な女性」ですが、これはフランスでつけられました。ヨーロッパの方は豊富なアルカリ性の土壌でピンクの紫陽花が咲きやすくまた、からっとした気候でこの花言葉が付いたそうです。
まとめ
紫陽花の花だと思っていた部分が花ではなかったことには驚きました。調べてみると面白い発見ができますね。
ずっと身近にあった花も知らないことだらけで、もっとたくさんの花のことを知りたくなりました。