ホテイアオイってどんな花?
皆さんホテイアオイという花を知っていますか?水面に浮かぶ薄紫色の綺麗な花です。水面に緑の花と薄紫の絨毯が一面に広がる様は圧巻です。では、ホテイアオイとはどんな花なのでしょうか?
ホテイアオイとは
ホテイアオイは、ミズアオイ科・ホテイアオイ属の水生植物です。南アメリカ原産で17世紀にブラジルで発見されたそうです。白い花に紫の文様が入ったとても綺麗な花です。19世紀から20世紀初頭に広く世界に広まっていきました。美しい見た目とは裏腹に繁殖力がとても強く、生態系を壊す恐れがあり「青い悪魔」などと言われています。
日本には明治17年にアメリカから持ち込まれたとされています。
ホテイアオイの花名の由来
ホテイアオイという名前の由来は、ふっくらと丸く膨らんだ太い柄が七福神の布袋様のお腹に見立て、ミズアオイ科であることからホテイアオイと名付けられたそうです。ホテイ草とか水玉、ウォーターヒヤシンスなどとも呼ばれます。
ホテイアオイの特徴
水の底に根を張って太くて丈夫な茎をのばし、水面にはテカテカとつやのある葉っぱを表します。葉っぱの付け根が膨らんでいて浮袋の役目を果たしています。その葉っぱの付け根が七福神の布袋様のお腹に見えるようです。
テイアオイの開花時期
ホテイアオイの花の開花時期は真夏から秋、8月から10月頃に白い花びらに紫や青っぽい色で彩られます。繁殖力が非常に強いので水面にたくさんの花がまんべんなく広がります。
ホテイアオイの花言葉
ホテイアオイは生態系の破壊・水の流れを滞らせる・漁業へ悪影響を与えるといった観点から「青い悪魔」と呼ばれていて「世界十大害草」の1つとされています。日本では「要注意外来生物」に指定されているとか。しかし、近年ではホテイアオイは水質浄化の効果も認められているそうです。
ホテイアオイの花言葉は「恋の楽しみ」「恋の悲しみ」「揺れる心」「好意」といったものがあります。
「揺れる心」という花言葉は、ホテイアオイの花が水面をゆらゆらと揺れている様から移ろいやすい不安定な恋心を想起させたと言われています。
「恋の悲しみ」という花言葉は、別名であるウォーターヒヤシンスから来ています。ヒヤシンスの由来がギリシャ神話のヒヤキントスという少年の名前でそのエピソードからきています。
「恋の楽しみ」という花言葉は、「恋の悲しみ」と相反しますが、これはホテイアオイの咲き方からきている花言葉です。ホテイアオイは開花時期になるとたくさんの花を一斉に咲かせ、いくつもの花が連なって咲くさまから「楽しい恋」を想起させたのでしょう。
まとめ
花を頻繁に鑑賞しない方々でないとホテイアオイを知っている方は少ないかもしれません。ですが、とても綺麗な花なので夏から秋にかけてぜひホテイアオイをみていただきたいと思います。きっとその美しさに満足していただけると思います。