彼岸花ってどんな花?
夏の終わりから秋にかけて妖艶に輝く彼岸花。曼珠沙華という呼び名もあります。しかし彼岸花という名前の方が聞き慣れている方が多いと思います。秋の訪れを教えてくれる花ですね。
本日はこの美しくもみていると少し怖く思える曼珠沙華がどんな花なのかを紹介していきましょう。
曼珠沙華の花名の由来
彼岸花は秋の彼岸のころに真っ赤な花を咲かせることから来ているようです。
別名の曼珠沙華は、サンスクリット語の「赤い花」などから来ていると言われています。
各地方でそれぞれ別名数百以上があるようです。
「葬式花(そうしきばな)」「墓花(はかばな)」「死人花(しびとばな)」などなどいずれも不吉なものばかりです。
彼岸花の特徴
この曼珠沙華はまず先に花が咲きます。そしてあとから葉が伸びるという普通の草花とは逆の成長をします。この花と葉を一緒に見ることができない生態から「葉見ず花見ず」などと呼ばれ、昔は人々から恐れられ、「死人花」や「地獄花」などと呼ばれていたそうです。
彼岸花の名所
この写真は私の好きな場所の1つ埼玉県の「権現堂」で撮影したものです。埼玉県の幸手市にあります「権現堂」ここは桜の名所として有名です。
そんな桜の名所の「権現堂」ですが、四季折々の花の名所でもあります。その1つがこの彼岸花です。毎年秋になると桜の木の下一面の赤い絨毯が敷き詰まります。
春に暖かいピンク色一色だった桜並木が秋になると真っ赤に染まる様は、心奪われる絶景です。ぜひ一度訪れてほしいなと思います。
もう一つ、ここは埼玉県吉見町にある桜堤公園という場所です。桜の時期はきれいな桃色の桜が満開になるとてもきれいな場所です。それが秋になると、真っ赤な絨毯に変わります。けっこうな穴場です。人もそんなにいないので、ゆっくり落ち着いて、満足いくまで曼珠沙華を撮ることができます。
最後に、ここは全国的にも有名な場所ですね。埼玉一の曼珠沙華の名所です。埼玉県日高市にある、「巾着田」です。毎年数多くの来場者が訪れているようで、その数はなんと30万人に届きそうな勢いだそうです。日本一の曼珠沙華の聖地といえるかもしれませんね。たくさんのカメラマンでごった返し、曼珠沙華の時期にはインスタにも毎日たくさんの写真がアップされています。
彼岸花の花言葉
あきらめ」「独立」「悲しき思いで」と言われています。
「独立」、私に必要なことですね。いいかげん大人にならなければいけないなと思っている昨今です。「悲しき思いで」は彼岸花の花のイメージから来ているのでしょうか。なんだかしっくりきますね。
色別の花言葉
白い曼珠沙華の花言葉
「また合う日を楽しみに」
なんだかポジティブな花言葉ですね。卒業シーズンなんかにぴったりな感じですね。まあ、卒業シーズンには咲いてないですが。
赤い曼珠沙華の花言葉
「情熱」「思うはあなた一人」「
熱い言葉ですね。真っ赤に咲き誇る曼珠沙華になんだかぴったりな花言葉だと思います。やはり赤い色は闘争心などを掻き立ててくれますからね。
黄色の曼珠沙華の花言葉
「深い思いやりの心」
だそうです。
なんだか心が穏やかになりますね。黄色という温かみのある色にぴったりですね。
彼岸花の毒
あまり知られていませんが、彼岸花には毒性の植物です。球根部分に毒性を持っています。これは人体にも有毒ですが、ネズミやもぐらにも有毒です。
実はこれが彼岸花がお墓の周りに生えている理由です。ネズミやもぐらにお墓を荒らされないために昔の人々は、お墓の周りに彼岸花を植えていたと言われています。
また、田舎に行くと田んぼの周りなどにも彼岸花を見かけますが、同じ理由です。
まとめ
秋を感じさせてくれる彼岸花。怖いイメージがついていますが、実は人々を守ってくれる守り神のような花だったんですね。
これからは彼岸花を見るときは感謝しながら、美しい花だなと愛でたいと思います。